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私rorexgtrは車が好きだ。 なかでもスカイラインには特別な思いがある。 勿論、今でもスカイラインの1オーナーでもある。
『スカイライン』 この言葉を聞くだけで心の中にあるざわめきを押さえる事は出来ない。
人はrorexgtrの事をこう呼ぶ。 『スカイライン教の幹部信者』と…
平成7年5月、rorexgtrは晴れてスカイラインのオーナーとなった。しかも初めての新車だった。
しかしながら、スカイラインを購入したまでは良かったのだが、残金は全財産で12万円にまで落ち込んだ。
何かあると即、財政破綻と言う所まで追い込まれた。人生崖っぷちである。 そんな中、事件は発生した。
当時、マンション近くの住宅でシートカバーに放火するという事件が発生した為、自治会からシートカバーは掛けないでほしい趣旨の通達がまわってきた。
そしてrorexgtrが近くの実家から荷物を取りに来いと言う電話を受け取って車の乗り込もうとした時、偶然リアを見ると鍵穴がキーシリンダーごとすっぽり無くなっている!
すぐに日産プリンス堺南営業所に電話すると、とにかく営業所で待ってるからすぐに来るように言われる。
開口一番営業マンが言った言葉は『その実家からの電話が無かったら盗難されるところでしたよ』
…ショックで言葉も出なかった。 とりあえずスペアパーツが来るまでは日産プリンスで預かってもらう事にした。まだ、購入してから2週間だというのに…
2週間後、スカイラインが帰ってきた。28万円という入院費と一緒に。
同じ轍は2度と踏まない! そう思い、ハンドルロックとペダルロックを購入した。これで見た目にも盗難しにくくなっていると思い…油断した。
会社の駐車場が8時で閉まってしまうので、いつもはコインパーキングに入れに行くのだが、給料日前で財布の中身も寂しかった事も手伝い、大阪府立体育館横に路駐してしまった。
9時頃仕事も終わり、ちょっと一杯(本当はいけないのだが…)飲んで12時前に戻ってみると、2人の男がスカイラインの後ろで何かやっている。
『何やってんねん!』男は逃げた。 rorexgtrも懸命に追いかけたが追いつけなかった。
仕方なく車に戻ってみると、またしてもリアのキーシリンダーが抜かれていた。
今回は完全に自分の責任でこんな事になってしまった。スカイラインに対して申し訳ないというのと、自分の情けなさから涙があふれてきた。久しぶりに人目をはばかることなく泣いた。購入1ヶ月半での話である。
車に対する罪滅ぼしという訳ではないがrorexgtrはその日を境に酒をやめた。よっぽどの事がない限り酒を飲まなくなった。以前はよく堺筋本町の『大名そば』(チューハイ1杯100円)から三津寺町界隈に移動して午前2時頃までよく(週5日程度)ふらふら飲み歩いていたのがぴったり止んだので、周囲からは『rorexgtrはもうすぐ死ぬ』等と悪口も叩かれたもんでした。
その後、キーシリンダー穴は塞ぐ事にした。2度目の入院費はまけてもらって34万円也。
捨てる神あれば拾う神あり。それから何日もしない日に母親から電話があった。
『あんたの近くのMさんが屋根付きシャッター付きの駐車場を造ってるよ』
訪問してみると、幸い空きがあったので即契約した。月18000円也。決して安くはないが車のためなら致し方ない。
それ以降、盗難及び未遂は無い。仕事も大口受注があったりして順風漫歩だった。しかし、世の中そんなに甘くはない。
rorexgtrの筆頭客先だった50万都市で某市の市長が逮捕された。
当時は公共事業を受注する事業部にいたので行政に行く事はよくあった。有名な政治家にも数人会った。
中には見返りを要求されることもあった。が、総ては会社のため、世のため、自分のためと目をつぶって応じることもしばしば。
某市の件では警察も来た。幸い、訴追は免れたが、事業部長始めrorexgtrも当事者として他の事業部に転出せざるを得なくなった。
某市の出直し選挙(負けた)の結果を見届けて、rorexgtrは東京支社に転勤となった。
転勤はいいが、車はどうする…幸い会社は月に1度大阪に戻ってこれるように配慮してくれたこともあって車は大阪に残した。東京(実際住んだのは千葉県市川市→H14年4月に東京都内に引っ越し)では車を置くスペースが全く無く、あったとしても青空で月2〜3万円は当たり前。屋根付きシャッター付きなどあり得ない話なのである。
しかし、月18000円の駐車場代が重荷になってきた。車に乗るのは月1回。母親は売ってしまえと言うのも普通に考えれば当たり前の話である。その時父親は『2段式になっている車庫を改造すれば載るんじゃないか?』案を出してくれた。
rorexgtr実家の車庫は2段式になっていて、上段は1.5dまではOKなのだが、スカイラインは縦が長いので現状では入らなかったのである。
しかし、車止めの位置をずらす工事をすれば何とか入る事も判明した。上段に入っている母親も了承した。
そこでrorexgtrは父親の好意に甘える事にして車を保管してもらっている。
通常はバッテリーを外して、シートカバーを掛けてもらって、月に1度は父親にエンジンを掛けてもらっている。
最初の3年間で10万q走ったスカイラインも次の2年間は2000q、更にH14年12月に至る1年7ヶ月では3000qと言う状態なのだが、売ろうとは一度も考えなかった。いや、売るにも売れない。何故ならば彼(スカイライン)はrorxgtrの大事な『戦友』なのだから…
